東急レイエス(フットサル)-アイキャッチ画像

東急SレイエスFC(フットサル)

神奈川県横浜市に2019年に設立された東急SレイエスFC(フットサル)。
チームデータ及び指導者インタビューをご覧ください。

チームデータ

⚽️基本情報

【住所】
・神奈川県横浜市

【練習場所】
・アディダスフットサルパークあざみ野
神奈川県横浜市青葉区大場町704−1

・フットボールパーク東山田
神奈川県横浜市都筑区早渕3-46

・青葉スポーツセンター
神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町31−4

【練習日時】
・平日3回+土曜日、日曜日

【電話番号】045-903-9852

【ホームページ】
https://www.tokyu-sports.com

⚽️費用

【入会金】お問い合わせください
【年間費】お問い合わせください
【ユニフォーム代】お問合せください
【月謝】お問い合わせください
【合宿費】お問合せください

⚽️チームスタッフ

【代表兼アカデミーダイレクター】阪本洋平
(生年月日)1983年7月8日
(血液型)A型
(出身地)神奈川県横須賀市
(資格)日本サッカー協会公認A級ジェネラル

(指導歴)
2005~2016年/東急SレイエスFC
2008~2010年/横浜N地区トレセン
2016年/早稲田学院高等学校
2017年/河北華夏幸福足球倶楽部(中国)
2018年~現在/早稲田学院高等学校
2018年~現在/東急SレイエスFC

【テクニカルダイレクター】柳川信
(生年月日)1982年12月26日
(血液型)A型
(出身地)神奈川県
(資格)日本サッカー協会公認A級ジェネラル

(指導歴)
2003~2005年/海老名高校
2007年/コミュニティFC
2006~2012年/県央地区トレセン
2018~2019年/横浜N地区トレセン
2019年/明治学院大学
2021年/神奈川県セントラルトレセンU13ヘッドコーチ
2008年~現在/東急SレイエスFC

【栄養指導】木下洸太朗
(生年月日)1990年9月29日
(血液型)A型
(出身地)神奈川県愛甲郡愛川町
(資格)
日本サッカー協会公認C級
管理栄養士
認定分子栄養学アドバイザー
スポーツ栄養アドバイザー
中型自動車免許

(指導歴)
2016~2019年/FC市川GUNNERS
(旧アーセナルSS市川)U14/U8/U7/レディース/スクール
2017年/千葉県トレセン 女子U14
2020~現在/東急SレイエスFC

【フットサルU-18監督】荻窪孝
(生年月日)1981年1月22日
(血液型)O型
(出身地)神奈川県横浜市
(資格)
日本サッカー協会公認フットサルA級
日本サッカー協会公認サッカーC級

(指導歴)
2011~2012年/P.S.T.C. LONDRINA SF(小学生)        
2014~2016年/フウガドールすみだエッグス(小学生)      
2015~2016年/フウガドールすみだバッファローズ(サテライト) 
2017~2020年/フウガドールすみだウイングス(中学生)     
2014~2020年/フウガドールすみだトップテクニカルコーチ   
2019~2020年/関東第一高校フットサル指導         
2021~2022年/フウガドールすみだトップチーム監督(Fリーグ) 
2018~2019年/U-15フットサ東京都選抜 監督
2017~2019年/U-18フットサ東京都選抜 監督

【フットサルU-15A監督】冨成弘之 
(生年月日)1983年8月23日
(血液型)AB型
(出身地)東京都あきる野市
(資格)
日本サッカー協会公認フットサルA級
日本サッカー協会公認B級
イングランドサッカー協会公認レベル1
日本スポーツ教育協会公認フィジカル&メディカルサポーター

(指導歴)
2011~2016年/小金井ジュール監督
2016~2021年/フウガドールすみだバッファローズ監督
2021~現在/バルドラール浦安セグンド監督
2019~2023年/東急SレイエスFCフットサルU-15 / U-18 監督

【フットサルU-15B監督】加藤慎平
(生年月日)1994年5月4日
(血液型)O型
(出身地)神奈川県横須賀市
(資格)
日本サッカー協会公認フットサルC級
日本サッカー協会公認C級

(指導歴)
2015~2018年/J-フロンテッジフットボールスクール
2018~現在/東急Sレイエス フットボールスクール

【フットサルコーチ】平井雅大
(生年月日)1998年5月7日
(血液型)不明
(出身地)東京都

(指導歴)
2017年~2019年/Activeサッカースクール
2020年/フウガドールフットサルスクール
2020年~2021年/中野フットサルクラブ監督

【ゴレイロコーチ】石渡良太
(生年月日)1976年12月8日
(血液型)AB型
(出身地)神奈川県葉山町
(資格)
2級建築士

(指導歴)
町田JFC(サッカー)コーチ
2019年~現在/東急SレイエスFCフットサルU-15
2022年~現在/ペスカドーラ町田トップチームGKコーチ

(選手歴)
2004~2008年/フットサル日本代表
アジア選手権優勝・ワールドカップ出場

【ゴレイロコーチ】富澤 孝
(生年月日)1983年7月18日
(血液型)A型
(出身地)東京都
(資格)
日本サッカー協会公認フットサルC級
日本サッカー協会公認サッカーC級
日本サッカー協会公認フットサルGKライセンスレベル1
日本サッカー協会公認サッカーGKライセンスレベル1

(指導歴)
2011~2017年/LARGO FC(荒川区サッカークラブ)
2015~2017年/フウガドールすみだレディース監督 
2017~2022年/フウガドールすみだバッファローズ(サテライト)GKコーチ
2018~2023年/フウガドールすみだトップチームGKコーチ 
2022~2023年/フウガドールすみだファルコンズ(U18)監督

【トレーナー】大森知
(生年月日)1983年4月11日
(血液型)A型
(出身地)長野県
(資格)
鍼灸師
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本サッカー協会公認C級
日本サッカー協会公認フットサルC級

(指導歴)
2007年/湘南ベルマーレフットサルクラブトレーナー
2016〜現在/フウガドールすみだフィジカルコーチ
2020〜現在/東急SレイエスFCフットサル

【トレーナー】丸山真冴

(生年月日)2001年5月2日
(血液型)AB型
(出身地)神奈川県横浜市
(資格)
日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナ-

(指導歴)
2022年~現在/麻布大学附属高等学校サッカー部
2023年~現在/サレジオ学院中学サッカー部

⚽️進路先

・東急SレイエスFCフットサル U18
・湘南ベルマーレ LONDRINA U18

指導者インタビュー

神奈川県横浜市で活動されている東急SレイエスFC(フットサル)。
フットサルU-15A監督の冨成弘之さんは、フットサルはサッカーと比較するとボールに触れる機会が多く、頭を使う機会が多いため、相手との駆け引きが好きな選手におすすめだと仰います。
そんな富成監督にチームについてやサッカー観・指導論についてお話を伺いました。

⚽️インタビュー音声

小倉
小倉
本日はお忙しいところお時間を頂きましてありがとうございます!
チームのことや冨成さんのことを色々とお聞かせ頂ければと思いますので、宜しくお願いします。
こちらこそ宜しくお願いします!

選手歴・指導歴

小倉
小倉
早速ですが、冨成さんのサッカー歴についてお伺いしてもよろしいですか。
サッカーを始めたのは小学1年生ですね。
兄が2人いて、2人ともサッカーをやっていたので、自然な流れで自分も始めました。
小倉
小倉
中学はどちらでプレーされていたんですか?
中学は地元の普通の中学校のサッカー部でプレーしていました。
小倉
小倉
高校はどちらに進学されたんですか?
高校は都立国分寺高校です。
東京都の公立高校の中では、当時、都立駒場さんや都立久留米(現:東久留米総合高校)など、力のある学校がいくつかありましたが、国分寺もそういった学校の一つで、そこでサッカー部に所属していました。
小倉
小倉
ちなみに、ポジションはどちらを担当されていたんですか?
小さい頃からずっと前の方、フォワードをやっていたんですが、高校2年の冬にサイドバックに転向しました。
小倉
小倉
何かきっかけがあったんですか?
そうですね、多分、前にポテンシャルの高い選手がいて、ポジション争いで勝てなかったんでしょうね(笑)
競争に負けた、という感じです。
小倉
小倉
そんなことはないと思いますが(笑)
高校時代の成績はいかがでしたか?
関東大会では東京都で優勝したんですよ。
公立高校では何十年ぶりかの優勝だったみたいで、すごい盛り上がりました。
ただ、関東大会自体は初戦で負けてしまいましたけど。
小倉
小倉
関東大会に出場できたのは凄いですね。
他の大会はいかがですか?
インターハイ予選は準決勝で帝京に負けて、インターハイには行けず、選手権は決勝で国士舘にPKで負けてしまって…。
ただ、オフィシャルではありませんが、年間ランキングのような指標があったみたいで、それでは、帝京に次いで国分寺が年間2位だったらしいです。
小倉
小倉
すごく強い年代だったんですね。
そうですね、本当にありがたいことに、良い年代でした。
2つ上の先輩が初めて選手権予選の決勝まで進み、1つ上の先輩はベスト8くらいで、僕たちの代も良い成績を残せた3年間だったので、東京都の中でも本当に良いステージで戦わせてもらったという記憶があります。
小倉
小倉
都立なのにすごいですね。
高校卒業後は、選手としてはどうされたんですか?
競技として本格的にやりたいというよりは、サッカー、フットボール、フットサルを含めた中で、色々な視点から楽しみたいという気持ちが強かったので、競技としては一線からは退き、大学の同好会と社会人サッカーの両方でプレーさせてもらっていました。
それと、指導にはすごく興味があったので、高校の母校に残って外部指導員をやったり、ジュニアのスクールの仕事を始めたりしたのもその時期です。
小倉
小倉
選手と指導者の二刀流で忙しそうですね(笑)
あとは審判にも興味があったので、審判のアルバイトもしていました(笑)
小倉
小倉
本当にサッカー一色だったんですね。
大学卒業後はどうされたんですか?
このレイエス関係の仕事は20歳から始めて、今年で21年目です。
最初はアルバイトからスタートし、スクール運営、フットサル施設運営、そしてジュニアユースのフットサルチームの立ち上げなどを行ってきました。
小倉
小倉
大学卒業後に正社員になったんですか?
いえ、中途入社です。
大学時代は就職活動もしましたが、最終的にフットボールの世界で勝負したいと思い、内定をいくつかいただいていましたが、全てお断りしてフリーターになりました。
周りからは色々言われましたが(笑)、その後1年間フリーターをして、指導者としてやっていくとを決めて、今に至ります。
小倉
小倉
先ほど、今のフットサルのジュニアユースを立ち上げられたというお話がありましたが、立ち上げられたのはいつになりますか?
中1から高3までの6学年が揃ったのが今年が初めて(2024年現在)なので、立ち上げは6年前の2019年度になります。

チームコンセプト

小倉
小倉
フットサルチームとしてのコンセプトをお伺いしても良いでしょうか。
フットボールにおいて、最もスペクタクルで魅力的なのはゴール前であり、選手の感情も最も揺れ動く場所なので、クラブのフットサルモデルの根幹には「ゴール前を制する」というコンセプトがあります。
攻撃では、ゴール前というエリアに質と量を重視し、人数と個々の選手の質をどのように配置し、侵入するかが重要です。
守備では、ゴール前に入れさせない、あるいは相手のゴール前からボールを奪いに行く、つまりプレスラインを高く保ち、前からボールを奪うことを重視しています。

練習に関して

小倉
小倉
練習は週に何回やられていますか?
平日3回、土日2回の週5回です。
フットサル専門で週5回トレーニングをしているクラブは、おそらく日本でも少ないと思います。
サッカーと併用しているクラブや、フットサルの大会に出場しているクラブはありますが、サッカーが中心だったり、期間限定でフットサルを行っていたりするクラブが多いです。
レイエスでは、サッカーとフットサルで選手を分けていて、フットサルカテゴリーの選手は週5回フットサルのトレーニングを行っています。
小倉
小倉
今いる選手たちは、小学生の頃からフットサルをやっていたんですか?それともサッカーをやっていた子が多いですか?
現在在籍している選手の95%はフットサル経験がありません。(2025年現在)
レイエスにはジュニアのスクールしかないので、競技チームに所属していた選手は1、2人いる程度で、ほとんどいません。
ただし、来年度以降の新中学1年生(現小学6年生)には、競技経験のある選手が数名いるので、今後はそういった選手も増えてくると思います。

フットサルの魅力

小倉
小倉
小学生でサッカーをしていた子が、中学生でフットサルを始める理由、その魅力は何ですか?
一つのきっかけは、サッカーよりもフットサルの方が適性に合っていることに気づくことだと思います。
コートの広さや人数など、個人の能力を発揮しやすい環境があるからです。
フットサルの魅力は、まずボールに触れる頻度が非常に多いこと。
サッカーよりも圧倒的に多く、統計上では8倍ほどとも言われています。
もう一つの魅力は、交代が自由なことで、登録選手は全員が試合に関わる可能性があり、ベンチにいても出場機会を得やすい点です。
小倉
小倉
たしかにそれは魅力的ですね。
あとは、気持ちもコートに現れやすいですし、私はよくフットサルを「エモーショナルスポーツ」と言っているんです。
トップレベルの試合を見れば分かると思いますが、一人ひとりの感情、喜びや悔しさ、時には怒りも、非常によく現れるので、それだけ、コート内で深く関わりを持てるスポーツということだと思います。

フットサルに興味を持ってほしい選手

小倉
小倉
どのような子にフットサルに興味を持ってほしい、始めてほしいと思いますか?
先ほど魅力として伝えなかった要素として、フットサルは非常に頭を使うスポーツだという点があります。
これをストレスに感じる選手は楽しめないかもしれませんが、例えば、たくさんボールに触りたい、技術はあるのにボールを受ける機会が少ないために周りから評価されない、と感じている選手は、フットサルに適性があるかもしれません。
また、体格面で、サッカーでセンターバックをやるとなると、当然大きい方が有利ですが、フットサルも大きい方が有利ではあるものの、小さくても活躍できる要素があります。
体格的にデメリットを感じている選手も、フットサルなら活躍できる可能性があります。
小倉
小倉
最近のサッカーは、より持って生まれた身体能力や、アスリート能力が求められている傾向があるので、そういった部分が劣っている子には夢がありますね。
特に、頭を使う、相手を騙す、逆を取る、といったことを楽しめる選手は、フットサルに向いていると思います。
さらに、そういった要素を個人だけでなく仲間と一緒にやる楽しさを見出せる選手はフットサルに向いていると思うので、ぜひ、一度検討してもらいたいです。

進学に関して

小倉
小倉
中学卒業後、U18のレイエスに残るケースが多いですか?それともサッカーに戻る子もいますか?
数値的には、約半分、40、50%くらいの選手が昇格しています。
もちろんクラブ側の評価もありますが、最も大きな要素は本人の意思です。
ユースでフットサルをやりたいという意思があれば、ほぼ全員が昇格しています。
また、それ以外では、サッカーに戻る選手も少数いますし、中学生は多感な時期なので、サッカーやフットサルから離れて別のスポーツに興味を持つ選手もいます。
小倉
小倉
フットサルでもサッカーのような推薦制度はありますか?
どのカテゴリーの話ですか?
小倉
小倉
中学から高校への進学です。
中学から高校はあまり聞きませんが、大学では出始めています。
大学の強豪フットサル部にはスポーツ推薦の枠があり、うちの高校3年生も2人が来年スポーツ推薦で大学に進学することが決まっていて、大学では徐々に増えてきています。
小倉
小倉
フットサルで大学に行けるのは夢がありますね。
そう思います。
選手にも、勉強はもちろんですが、フットサルに力を入れれば大学進学の可能性も開けるという話をしています。
小倉
小倉
大学ではどこが強いんですか?
今は大阪成蹊大学が3連覇しています。(2025年現在)
東京の多摩大学、レイエスのすぐ近くの横浜桐蔭大学も力を入れていますし、最近では、地方の大学でもプロの指導者を招聘する動きがあります。
大学は中学や高校よりも資金面で優位なカテゴリーなので、うまくハマれば強化を進めやすいと思います。
小倉
小倉
今後、そういった大学が増えていきそうですね。
そう思います。
大学は資金面で大きな変動が少ないので、今後フットサルが発展していく可能性を強く感じています。

ジュニアユースのチームとの交流

小倉
小倉
東急レイエスのサッカーとフットサルのジュニアユースチーム間で交流はありますか?
交流としては、トレーニングマッチを行う程度です。
レイエスのサッカーは競技レベルが非常に高く、卒業後の進路も強豪校やクラブチーム、Jリーグの下部組織などが多いので、サッカーの試合をすることはありませんが、フットサルの試合をすることはあります。
小倉
小倉
試合をすると、どちらが勝つんですか?
元々の能力値が違うので、中学1年生くらいまではサッカーカテゴリーの方が圧倒的に強いです。
ただ、1年~1年半ほどフットサルを続けると、中学2年生くらいから拮抗し始め、中学3年生くらいになるとフットサルカテゴリーが優位になる傾向が強いです。
もちろんその年代にもよりますが、全体的な傾向としてはそうなっています。
小倉
小倉
サッカーチームのレイエスさんは関東リーグに所属していますよね?
中学1年生と3年生は関東リーグに所属しています。
小倉
小倉
そこに所属している選手たちに、3年生になれば勝つことが多くなってくるんですね。
しっかりトレーニングを積めば、そういう傾向になります。

中学3年間で学ばせたいこと

小倉
小倉
中学校の3年間で、どのようなことを学ばせたい、身につけてほしいと考えていますか?
ユース年代、18歳までフットサルを続けることを考えると、個の育成、つまり個人技術は非常に重要だと、この6年間で改めて感じています。
ボールがある状態での技術はもちろん、フットサルは数秒で方向転換が行われるスポーツと言われているので、ボールがない状態での効果的なステップワークも重要です。
専門のトレーナーをつけて指導していますが、そういった技術の獲得は、ユースで続けるなら中学校の3年間で必ず必要になると思っています。
あとは、個人として、ボールの有無に加えて、相手との駆け引きも重要です。
相手が何を見ているか、体の動きはどうなのか、相手の逆を取る、騙すといった駆け引きは、育成の中で含まれている要素です。
ボールありの技術、ボールなしの技術、そして相手との駆け引きといった個人技術、個人戦術を高めた状態にしておく必要があると感じています。
小倉
小倉
先ほどトレーナーという言葉が出ましたが、実際にトレーナーの方はいるんですか?
はい。専門スタッフを配置していて、トレーナーは3カテゴリーに2人のプロの専門家を、キーパーコーチも2人のプロの専門家を置いています。
彼らはサポートとして、女子代表と男子フル代表の両方のスタッフを務めている人材です。
専門スタッフに3年間指導してもらえれば、当然成長します。
先日、初めてフットサルのU-18日本代表にクラブから1人選出されましたが、彼はキーパーで、6年間専門のキーパーコーチに指導してもらった結果だと思います。
小倉
小倉
すごく豪華な環境ですね。
そうだと思います。
指導者やスタッフの環境だけで見れば、うちのクラブほど質の高いスタッフを配置しているところはそうないのではないかと思います。

サッカーの指導とフットサルの指導の違い

小倉
小倉
冨成さんがこれまで指導されてきて、サッカーの指導とフットサルの指導の違いはありますか?
やはり、頭の使い方だと思います。
私自身もフットサルを学んでからサッカーをプレーした時に、考えることがより深くなりました。
どこに立てば相手に捕まらないか、管理されないか、相手がどこを見ている時にどう振る舞えば相手にプレッシャーをかけられるか、といった考え方はフットサルで研ぎ澄まされた感覚があります。
戦術的な部分、いかに効果的・効率的に攻めたり守ったりするかという点は、フットサルの方が指導者として求められる部分が多いのではないかと思います。
小倉
小倉
話を聞いていると、全てのサッカー選手がフットサルを経験した方が良いように思えますね。
そうですね。
部分的にはサッカーに落とし込めない部分、サッカーとは異なる部分もありますが、サッカーでも活かせる部分は当然あります。
逆に、サッカーを経験してからフットサルをすると、サッカーの良い部分をフットサルに活かせるということもあります。
フットボールとして捉えた時に、両方の良いところを取り入れて、サッカーに行く選手がフットサルを学び、フットサルに行く選手がサッカーから学ぶという関係性ができると、選手育成として非常に重要だと思います。
小倉
小倉
レイエスさんのようにフットサルとサッカーの両方のチームがある環境だと、そういった連携が生まれていきそうですね。
そういう環境にあるので、連携はやりやすいと思います。

うまくなる選手・伸びる選手の特徴

小倉
小倉
今まで指導されてきて、上手くなる選手・成長する選手に共通点や特徴はありますか?
自分に矢印が向いていて、ブレない選手は絶対に成長すると思います。
多感な時期には周りに色々な誘惑があると思いますが、例えばスマホなど娯楽が多い現代でも、「自分はサッカー・フットサルをやりたいんだ」とブレずに努力し続けられる選手は成長します。
小倉
小倉
好きこそものの上手なれではないですが、サッカーやフットサルに真摯に向き合うことが大切なんですね。
先日、クラブから初めてU-18日本代表に選出された選手がいますが、彼は中学1年からうちでフットサルを専門的にやっていて、中学3年の時は試合にほとんど出ていませんでした。
チームは全国大会で準優勝しましたが、彼が出場したのはおそらく数試合で、しかもフル出場ではなく、残り10分や後半からという形でした。
それでも、彼は一切ブレずに「フットサルをやりたい、上手くなりたい」という思いを持ち続け、高3になった今、日本代表選手になっているので、そういうスタンスを持てるかどうかが、選手の成長に大きく影響すると思います。

フットサルに関して更に深堀り

小倉
小倉
フットサルの魅力として、サッカーで体格的に不利な子が活躍できる可能性があるという話がありましたが…。
そうですね。
ただ、逆もまた真なりで、体が大きくて速くて上手い、サッカーで特別な選手がフットサルに来たら、それはもう大変なことになります。
ただ、そういった選手が個性を活かしすぎるあまり、頭を使わなくなってしまうと、フットサルの競技特性とはミスマッチになる可能性がありますが、考えることが好きで、常に相手を出し抜くことを考えているような、負けず嫌いで、身長も高く足も速い選手がフットサルに来たら、将来代表になれるチャンスは十分あります。
小倉
小倉
なるほど、そういうことですね。
競技特性上、フットサルの代表選手の体格やスピードはサッカーの代表選手より若干劣る傾向がありますが、それは当然です。
そういった個性を持つ選手はサッカーで高く評価され、フットサルという選択肢を持たないまま進んでいくことが多いと思いますが、そういった選手がフットサルに来た時には、すごいことになると思います。
小倉
小倉
サッカーではそこそこ上手いけど、将来日本代表は難しいだろうという子が、フットサルに行けば活躍できる可能性があるということですね。
全然あります。
ただ、そういった選手は少ないので、フットサル界ではそういった例は少ないです。
U-18日本代表の身体的なスペックを見させてもらったことがありますが、おそらくサッカーのU-18日本代表と比べると、身長で10cmくらい、体重で10kgくらい平均が違うと思います。
そういったスペックを上回るような選手がフットサル界に来ると、また一段、二段違う選手になる可能性があります。
小倉
小倉
それはあまり知られていない部分ですね。
小さい子やテクニックのある子の方が向いていると思っている人も多そうですね。
始めるなら中学1年生からフットサルに転向した方が良いですか?
それが難しいところです。
サッカーから学べることも多く、現在の代表選手を見渡すと、高校までサッカーをやっていた選手が多いと思います。
そこから大学でフットサルに転向し、4、5年専門的に磨いて代表になっている選手が多いです。
もちろん小学生からフットサル一筋の選手もいますが、比較的、サッカーを学んでからフットサルに切り替えて結果を出している選手が多いと思います。
小倉
小倉
ジュニアユース年代では、サッカーのチームに比べてフットサルのチームは少ないというのも影響していますか?
それは間違いなくあると思います。
フットサルをする環境が増えれば、プロパーでフットサルをやっている選手がフル代表に入る割合も増えると思いますが、物理的にサッカークラブが多く、サッカー経験者が多いのが現状です。
Jリーグの下部組織でやっていた選手が代表入りしている例もありますし、選手権に出場するような名門高校出身の代表選手もいます。
これは日本のフットボール文化の影響もあるかもしれませんが、ただ、高校や大学までサッカーをやっていた選手の能力は非常に高いので、それが何らかの影響を与えている可能性はあると思います。

今後の目標

小倉
小倉
今後の目標などはありますか?
フットサルカテゴリーとしてはU-15とU-18の2つを持っているので、育成年代の両方で日本一を目指したいというのはあります。
ただ、結果だけでなく、コート内外で日本一になりたいという話を選手やクラブスタッフとよくしていて、例えば、結果が伴ったとしても、選手の振る舞いやコーチングスタッフの振る舞いが適切でなければ、本当に日本一と言えるのか?と考えた時に、負けた相手が「レイエスには負けるよね、仕方ないよ」と拍手を送ってくれるくらいの振る舞いとプレーを、コート内外ですることを一つの指標として持っています。
それとは別に、選手のフットサルをプレーする期間を長くしたいという目標があります。
例えば、中学生でプレーしている12人全員に「昇格したい」と言ってもらいたいですし、ユースの高校3年生の6、7人全員に、レイエスから離れても大学などでフットサルを続けていきたいと言ってもらいたいです。
⚽️インタビュー音声

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