神奈川県相模原市で2009年に設立されたFCオルテンシア相模原。
チームデータ及び指導者インタビューをご覧ください。

目次

• 1 チームデータ
• 2 指導者インタビュー
  • 2.1 選手歴・指導歴
  • 2.2 指導方針
  • 2.3 中学生のうちに身に付けたほうが良いこと
  • 2.4 ジュニアユースのチームの選び方
  • 2.5 セレクションのときに見ているポイント
  • 2.6 進学サポート
  • 2.7 サッカーと勉強の両立に関して
  • 2.8 今後の目標

チームデータ

⚽️基本情報

【住所】
神奈川県相模原市南区下溝2322-3

【練習場所】
相模原フットサルコート コジスポ
國學院大學相模原グラウンド(人工芝)
下溝古山公園

【練習日時】
＜U15＞
(月・火・金)18時～20時、19時～21時
(土・日・祝)練習試合、大会等
＜U14＞
(月・火・金)18時～20時、19時～21時
(土・日・祝)練習試合、大会等 
＜U13＞
(月・火・金)18時～20時、19時～21時
(土・日・祝)練習試合、大会等 

【電話番号】042-777-6656
【チームホームページ】
https://cozispo.com/hortencia/
【設立年度】2009年

⚽️費用

【入会金】5,500円
【年間費】19,800円
【ユニフォーム代】約25,000円
【月謝】13,750円
【合宿費】35,000円程度(2～3回／年)
【初年度総額】350,000円程度
【2年目以降総額】280,000円程度

⚽️チームスタッフ

【監督】小島光顕
(選手歴)
長崎県立国見高等学校
東京農業大学
富士通(現川崎フロンターレ)
サンフレッチェ広島
アビスパ福岡

(取得ライセンス)
日本サッカー協会公認B級ライセンス

【コーチ】菅谷政博
(選手歴)
FC HORTENCIA(1期生)
前橋育英高校
拓殖大学
いわきFC(J3)
MIO滋賀
品川CC横浜

(取得ライセンス)
日本サッカー協会公認C級ライセンス

【コーチ】有山洋航
 (選手歴)
FC HORTENCIA(2期生)
長崎総合科学大学付属高校
履正社FC

 (取得ライセンス)
日本サッカー協会公認C級ライセンス
障がい者スポーツ指導者

【コーチ】志田尚之
(選手歴)
FC HORTENCIA
前橋育英高校
神奈川大学

【コーチ】山下柊汰
(選手歴)
FC HORTENCIA
厚木北高校
日本工学院八王子専門学校

⚽️大会実績

【2014年】
クラブユースサッカー選手権大会U-15
※関東大会出場

【2016年】
クラブユースサッカー選手権大会U-15
※関東大会出場

【2019年】
高円宮杯神奈川県予選3位
※関東大会出場

【2022年度】
クラブユース神奈川県予選
※4回戦敗退
高円宮杯全日本ユースU15
※神奈川県予選初戦敗退

⚽️進路

(公立)
厚木
海老名
上溝
相模原
座間
弥栄
山崎
その他

(私立)
麻布大渕野辺
鹿島学園
光明相模原
湘南工科大付属
作陽高校
尚志学園
正則学園
桐蔭学園
桐光学園
東海大相模
長崎総合科学大付属
日体荏原
日大藤沢
日本学園
日本航空高校
日本文理
藤枝明誠
前橋育英
流通経済大柏
矢板中央、
松本国際
国士館
他

指導者インタビュー

中学生からサッカーを始められたのにも関わらず、サンフレッチェ広島・アビスパ福岡とＪリーグで10年活躍された小島光顕監督。
サッカーで成功するには、人のアドバイスは素直に聞いて、一度は試してみて、それで自分に必要なのか、そうではないのかを選択することが必要だと仰います。
また、プロになるためには、「プロになるんだ」、「ここに行くんだ」という想いがいちばん大切だと。
そんな小島監督のサッカー観・指導論をご覧ください。

小倉

本日はお忙しいところお時間を頂きましてありがとうございます！
チームのことや小島さんのことを色々とお聞かせ頂ければと思いますので、宜しくお願いします。

こちらこそ宜しくお願いします！

小島光顕監督

選手歴・指導歴

小倉

まずは選手歴についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

サッカーを始めたのは、中学生の頃ですね。

小島光顕監督

小倉

中学生からなんですね。
小学生の頃は何かスポーツはされていたんですか？

小学生の頃は色々なスポーツをやっていましたよ。
水泳は習い事としてやっていて、ソフトボールは町内会でやっていました。

小島光顕監督

小倉

サッカーをやっていなかったというのもそうですが、野球ではなく、ソフトボールっていうのもおもしろいですね。

経歴を話すと驚かれます(笑)
ただ、僕の出身の島原半島はソフトボールが盛んな町で、1つ上の代だと、アジアの大砲と呼ばれた元日本代表の高木琢也さんもソフトボールをやっていました。

小島光顕監督

小倉

高木さんもそうだったんですね！
どうして、中学からサッカー部に入ろうと思ったんですか？

単純に中学にソフトボール部がなかったというのと、水泳は個人競技なので、友達を作るには団体競技が良いんじゃないかということで、サッカー部に入りました。

小島光顕監督

小倉

中学生の頃に所属されていたサッカー部は強かったんでしょうか？

まあまあですね。
同じ島原半島には国見中があって、切磋琢磨していたので弱くはなかったと思います。

小島光顕監督

小倉

同じ地区に国見中がいると、なかなか県大会に出場するのは難しそうですね。

本当にそうでした。
ただ、先輩方は県大会に出たことがあったと思います。

小島光顕監督

小倉

中学を卒業された後は、高校はどちらに進学されたんですか？

高校は国見高校です。

小島光顕監督

小倉

当時の監督は小嶺さんですか？

はい、赴任してきたばかりでしたが小嶺先生でした。

小島光顕監督

小倉

小嶺監督は、やはり当時から熱血漢でしたか？

はい、それはもう熱血漢中の熱血漢でした。
今は大久保嘉人がテレビでも結構喋っているので、皆さんもお分かりだと思いますが (笑)

小島光顕監督

小倉

時代も変化しているので、あまり触れないようにしておきます(笑)
国見高校時代は、選手権やインターハイには出場されたんでしょうか？

3年生のときはインターハイで優勝して、選手権は準優勝でした。

小島光顕監督

小倉

正に全盛期のときですよね。
小島さんはレギュラーとして試合に出場されていたんですか？

一応、出してもらっていました。

小島光顕監督

小倉

ポジションはどちらをやらていたんですか？

当時の国見高校は選手権中でも複数のポジションをやらせるんですよ。
なので、守備的なMFもやりましたし、スッポンマーク担当もやりましたし、右サイドハーフもやっていました。

小島光顕監督

小倉

選手権中でもポジションを変えていたんですか？

選手権の1回戦は市立船橋高校と対戦したんですけど、その試合で右サイドハーフで出場して、2点取ったんですよ。
でも、次の試合はスッポンマーク担当でしたからね(笑)

小島光顕監督

小倉

えっ！
やり辛さはなかったんですか？

当時の選手はみんなそうだと思いますけど、自分や仲間・チームの目標に向かっていくのに必要なことであれば気にしてもいなかったです。

小島光顕監督

小倉

でも、選手権で市船相手に2点を取るほど調子が良かったら、また同じポジションでやりたいと思ってしまいそうですけどね。

私もびっくりしましたけど優勝のためですからね。
しかも、自分だけじゃなくて、他の選手も複数のポジションをやっていましたから。

小島光顕監督

小倉

そもそも、その狙いはなんだったんですかね？

もう小嶺先生が亡くなられてしまったので分からないですね。
当時は怖くて聞けなかったです(笑)

小島光顕監督

小倉

今指導されていて、チーム内でポジションを回すことはありますか？

色々と経験させたいので、極力回したいと思っています。
でも、結果が出ないと選手が集まってこないですし、そうすると、クラブが衰退してしまうので、結果を追い求めるのか、経験を優先させるのか、いつもそこのせめぎ合いですね。

小島光顕監督

小倉

どうしても強いチームに人気が集中してしまいますからね。

ただ、自分は小嶺先生の教えがあって今ここにいるので、子供たちにも小嶺先生の教えを伝えてあげたいし、なるべく、そういうレールに乗せてあげたいという思いはあります。

小島光顕監督

小倉

経歴の話に戻らせていただきますが、高校卒業後はいかがですか？

東京農大に進学して、遊びながらほどほどにサッカーを続けて、その後は日本サッカーリーグの富士通でプレーして、Jリーグの開幕に合わせてサンフレッチェ広島に移籍しました。

小島光顕監督

小倉

中学生からサッカーを始めて国見高校でサッカーを続けるのもそうですが、プロになるって、めちゃくちゃ凄いですね。

いえいえ、運も良かったんだと思います。

小島光顕監督

小倉

富士通って、今でいうフロンターレ川崎ですよね？
どうして、サンフレッチェ広島に移籍されたんですか？

Jリーグが開幕するという話の中で、当初、富士通はプロ化には参加しなかったんです。
自分的には高校の時に全国で優勝をしていますし、最高峰のサッカーを経験してみたいという思いがあってプロになれるサンフレッチェ広島に移籍することにしました。

小島光顕監督

小倉

何年くらいプロの世界に在籍されていたんですか？

J1で9年、J2で1年、丸10年やっていました。

小島光顕監督

小倉

10年という長きに渡りＪリーガーとして活躍されるって凄いことですよね。
その後はすぐ指導者の道へ進まれたんでしょうか？

引退して、すぐに世田谷のバディさんにお世話になったんですけど、世田谷は地域柄もあると思いますが、「J下部に入れなかったら、サッカーではなく勉強をしよう」という雰囲気だったんです。
それなので、自分自身でJ下部に入れなくてもプロにはなれるというのを証明したくて、今のチームを立ち上げたんですが、お陰様で、今ではＪ１選手も誕生し、たくさんのOBがコーチとして関わってくれていますので、彼らが逞しくなって戻ってきてくれることが嬉しいですし、クラブに還元してくれるのは頼もしい限りです。

小島光顕監督

指導方針

小倉

続いてチームの指導方針をお伺いしてもよろしいでしょうか？

最も大切にしているのは、挨拶などの人として当たり前のことを当たり前にできるようにすること、最初からそこは外さずに教えています。
いつも極論を子供たちには言っていて、サッカーは練習すれば上手くなるけど、人としてやるべきことをきちんとやることが1番大切で、それもできない選手は上手くならないし、それができるとすごく良いプレイヤーになるということは伝えています。

小島光顕監督

小倉

やはり、プロになって成功するには、そういった人間性の部分も大切ですか？

人間性の部分はもちろん、あとは素直さですね。
自分もやってきたことですが、人のアドバイスは素直に聞いて、一度は試してみて、それで自分に必要なのか、そうではないのかを選択することができる選手ではないと成功は難しいと思います。

小島光顕監督

小倉

インタビューのときに必ず成長する選手・伸びる選手の特徴をお伺いさせていただくんですが、「素直さ」は皆さん仰いますよね。

ただ、根幹にあるのは想いですね。
「プロになるんだ」とか、「ここに行くんだ」という想いが重要ですね。
昔は、「どうしたらサッカー選手になれますか？」っていう質問をよくされていたんですが、馬鹿か勘違いがなれるよって答えていましたけど(笑)

小島光顕監督

小倉

あのスティーブ・ジョブズも「stay hungry, stay foolish」(満足するな、バカ(愚か者)であれ)って言っていますからね。

普通は、無理だって思いますからね。
ちょっと試合に出られなかったらもう無理かなとか、自分よりうまい選手と出会ったら、あいつには勝てないなと思ってしまいますから。

小島光顕監督

小倉

小島さんはそのようには思わなかったんですか？

私は人と自分を比べたことはなかったです。
努力することやサッカーそのものが好きで、他人に興味がなかったんですよ(笑)
人と比べることって精神的にしんどくないですか？
プロの選手もよくサッカーを楽しもうよ！って言っていますけど、そういう事だと思います。

小島光顕監督

中学生のうちに身に付けたほうが良いこと

小倉

中学生のうちに身に付けておいたほうが良いことはなんだと思いますか？

それはネットでバンバン出ているように、もう、当然「止める・蹴る・運ぶ」でしょう。
風間八宏氏曰く、「外す・受ける」もそうですけど。

小島光顕監督

小倉

そう言った基礎的なところをしっかり叩き込めば良いということですね。

人としても、サッカー選手としても、当たり前のところを身につけるべきだと思います。

小島光顕監督

小倉

最近戦術がブームになっていますが、中学年代で戦術理解は必要だと思いますか？

知っていて損はないと思いますよ。
子供たちは、ある程度指針のようなものがないと難しいので。

小島光顕監督

小倉

たしかに、自由に好きにやっていいよ！って言われるのが、1番難しいかもしれないですね。

形にはまりすぎても良くないと思いますけど、日本人は自由過ぎるのが1番苦手じゃないですか。
プロでも監督が何をやろうとしているのかが曖昧だと、パフォーマンスがすごく落ちますから、ある程度の指針はあったほうが良いと思います。

小島光顕監督

小倉

FCオルテンシアの指針は何になりますか？

よく「どういうサッカーをしたいですか」って聞かれますが、その時に、ポゼッションサッカーとかゲーゲンプレスとか、一言で答えられると良いんですけど、一言で現すのって難しいじゃないですか？

小島光顕監督

小倉

対戦相手によって変わるということですか？

正にその通りです。
ポゼッションサッカーと言っても、バイエルンとやったら、ポゼッションなんてできませんから(笑)
強いて言うなら、選択できるようにしていくことですかね。
そのために応用できる基礎技術の「止める・蹴る・運ぶ」を固める必要があると思っています。

小島光顕監督

ジュニアユースのチームの選び方

小倉

神奈川県内ですと、ジュニアユースのチーム数は100チーム以上ありますけど、どのような観点でチーム選びをすると良いと思いますか？

色々な考え方があるので凄く難しいですね。
例えば、知り合いから聞いた話なんですけど、風間八宏さんはセレッソ大阪のアカデミーの技術委員長をやられていて、就任時に、「そもそも、セレッソ大阪で選手を抱えるのではなくて、街クラブや部活でも良いのでお山の大将として育成しても良いんじゃないですか？」と言っていたそうなんです。

小島光顕監督

小倉

自分のレベルより少し落としたチームに入ったほうが良いということでしょうか？

そういう考え方もあると。
ただ、私は自分の経験を踏まえて、中学生の子たちには、「人は自分の置かれたレベルに合わせようと成長するので、プロを目指すのであれば強豪校に行きなさい」と言っています。
この時点でもう色んな考え方があるとお分かりいただけたと思います。(笑)

小島光顕監督

小倉

小島さんご自身も中学からサッカーを始めて、それで国見高校に行って、プロになられていますもんね。

私は選抜にも何にも選ばれてもいなかったのに、国見高校に入ったんですけど、周りは九州選抜や年代別日本代表が多かったんですよ。
でも、一緒にいると、やっぱり頭も気持ちも身体も周りの選手レベルに近付くんですよ。

小島光顕監督

小倉

萎縮されることはなかったですか？

僕はなかったですね。
ただ、相当厳しい環境だと思うので、それに耐えられるかどうかですね。
だから、どういった観点でチームを選べば良いのかというのは難しい質問なんですよ。
試合に出たほうがやはりボールにたくさん触れるので、ジュニアユース年代ではあえて上を狙わなくても良いのかもしれないですしね。

小島光顕監督

セレクションのときに見ているポイント

小倉

セレクションのときはどういったところを見られているんでしょうか？

本当はあまりセレクションとかは好きじゃないんです。
だって、自分が憧れているところでやりたいじゃないですか。

小島光顕監督

小倉

たしかに、子供たちからしたらそうですよね。

だから、あまりセレクションはしたくないんです。
なので、いつもチームに入ってからがセレクションだよ伝えています。
ただ、それだと小倉さんも困ってしまうと思うのでお答えすると(笑)、何を基準にするかと聞かれたら、やはり個人の特徴ですね。
スピード、高さ、技術、頭の中、ハードワークができるかなど特徴は様々ありますけど、それが11人、20人と組み合わさって良いチームになると思うので。

小島光顕監督

小倉

お互いの良いところを持ち寄れば、良いチームになるということですね。

そうですね。
だから、選手のどこを見ているかと言われたら、色々なところを見ています。

小島光顕監督

進学サポート

小倉

チームとして、何か高校の進学のサポートはされていますか？

過去にどのような高校に進学しているのかという話と、2年の3学期に成績のコピーを提出してもらって、進路相談を実施しています。

小島光顕監督

小倉

サッカー推薦で進学する子の方が多いですか？

推薦で進学する子と受験で進学する子は半々くらいですね。

小島光顕監督

小倉

県内と県外だとどちらに進学する子が多いですか？

コロナが流行ってからは県内ばかりですね。

小島光顕監督

小倉

県外のスカウトの方が見にくることも少なくなっていますもんね。

そうですね。
あとは、県外だとトレーニングマッチを受け入れてくれないんですよ。
そうすると選手たちはどういう高校なのかということがよく分からないですし、かわいそうですね。

小島光顕監督

小倉

県内だと、どの高校に進学する子が多いですか？

相模原市で活動しているというのもあって、東海大相模高校が1番多いです。
その子の想いに応じて力になれるように、最大限サポートしています。

小島光顕監督

サッカーと勉強の両立に関して

小倉

サッカーと勉強との両立を気にされている親御さんも多いですが、クラブチームと勉強の両立のために何かチームでされていることはありますか？

前提として、勉強との両立が難しいか難しくないかということは、個人の問題ですからね。
以前、世田谷から相模原までわざわざ通っていた子も、勉強はきちんとできていましたから。
子供たちにいつも伝えていますけど、時間をどう使うかが大切で、作ろうと思えば空き時間はたくさんあるんだよと。

小島光顕監督

小倉

たしかに、隙間時間はいくらでもありますからね。

他には、その子がどこを目指すのかということだと思います。
ここでも想いが重要ですね。
勉強はそこそこでも良いからプロを目指すんだとか、サッカーはエンジョイして進学校に合格するんだとかね。
自身の方向を選択していくことが大切です。

小島光顕監督

今後の目標

小倉

最後に、今後の目標をお伺いしても良いでしょか？

クラブとしては、OBの子たちが帰ってこられる場所であるために、クラブを存続させるのが自分の使命だと思っているので、実家のような場所や存在にしたいです。
あとは、関東リーグで戦うことを目標にしています。

小島光顕監督