FCアビリスタ

FCアビリスタ

埼玉県川口市を中心に活動している2013年に設立されたFCアビリスタ。
チームデータ及び今村吉孝監督のインタビューをご覧ください。

チームデータ

⚽️基本情報

【住所】
埼玉県川口市
【練習場所】
東本郷小学校
八幡木中学校
鳩ヶ谷高校
新郷東部公園
【練習日時】
<U15>
(火・水・金)練習
(土・日・祝)練習、練習試合、大会等
<U14>
(火・水・金)練習
(土・日・祝)練習、練習試合、大会等
<U13>
(火・水・金)練習
(土・日・祝)練習、練習試合、大会等
【設立年】2013年
【電話番号】070-6454-2002
【チームホームページ】
https://www.fc-habilista.com/

⚽️費用

【入会金】5,000円
【年間費】15,000円
【月謝】13,500円
【ユニフォーム代】100,000円
【合宿】27,000〜33,000円 (年3回予定)
【初年度】420,000円
【2年目】300,000円
※合宿費、遠征費含む

⚽️チームスタッフ

【代表】大沼 幸一
(指導歴)
1.レアッアサカSC
2.エステレーラJrユース
3.FCアビリスタ

【監督】今村 吉孝 
(選手歴)
1.武南高校
2.ドイツ留学
(指導歴)
1.FCアビリスタ 

【コーチ】新浦まどか
(選手歴)
1.埼玉栄高校
2.TASAKIペルーレ
(指導歴)
1.FCアビリスタ 

【コーチ】石渡 諒
(指導歴)
1.七里中学外部コーチ
2.フットサルアリーナ上尾
3.アビリスタ

失敗しない中学年代のクラブチーム選びとセレクションではここを見る

指導者インタビュー

子供たちの自主性や自立性、主体性を大切にされていて、ボトムアップ型のチーム作りに取り組まれているFCアビリスタ。
ただ、中学年代なので、単純にボトムアップ型のチームにしてもうまくいかないと今村監督は仰います。
それでは、うまくいく中学年代に適したボトムアップ型のチームとはどういうチームなのか?
今村監督のサッカー観・指導論をご覧ください。
小倉
小倉
本日はお忙しいところお時間を頂きましてありがとうございます!
チームのことや今村さんのことを色々とお聞かせ頂ければと思いますので、宜しくお願いします。
こちらこそ宜しくお願いします。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

選手歴・指導歴

小倉
小倉
まずは選手歴からお伺いしてもよろしいですか?
川口市出身なんですけど、地元の少年団でサッカーを始めて、当時はまだクラブチームがそんなになかったので中学は部活に所属していました。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
中学時代はいかがでしたか?
小学生のときはチームでキャプテンをやっていて、市の選抜チームでもキャプテンとして試合に出ていたので自分ではできるほうだと思っていたんですけど、体の成長が人より遅くて苦労したり、また、同世代の方々なら分かっていただけると思うんですけど、当時は1年生は球拾いばっかりだったり、顧問の先生は練習には出てこなかったり、今と比べて環境は決して良くなかったんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
たしかに、そういった時代でしたよね。
でも、よくサッカーを嫌いにならなかったですね。
実は少年団で一緒にプレーしていた仲間とは学区が別々で、ここで詳しくは語りませんけど、チームメイトとの関係や顧問の先生との関係で、一度サッカーから離れようとなって、サッカー部を退部してバスケ部に入り直したんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
えっ。
そうなんですね。
高校ではどうされたんですか?
やっぱりサッカーが好きだったので、高校では武南高校に進んでサッカー部に入りました。
ただ、武南高校のサッカー部にも1年しか在籍していなくて、2年生からはドイツのブレーメンにあった日本人学校に留学して、現地のユースチームに所属してプレーしていました。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
休学されて行ってたんですか?
いいえ。
当時の文部省認定の日本人学校だったので、高校卒業資格を得られることもあって高校を自主退学してドイツに渡りました。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
高校生でそのご決断はすばらしいですね。
日本とドイツの違いって何か感じられましたか?
そもそも海外って自分の意見を持っていないとやっていけないじゃないですか。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
はい、よくそう言いますよね。
どうして、そのような違いが生じてしまうんですかね?
ドイツに限らずヨーロッパも南米も日本と教育システムが違うと思うんですよ。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
教育システムですか?
日本の教育っていまだに教科書を読んで板書を映して、ちゃんと聞きなさい・ちゃんと書きなさい・ちゃんと覚えなさいっていう教育が多いじゃないですか。
もうそれ自体がおかしいなと思っていて、小さい頃から与えられることや動かされることに慣れすぎていて、自分が何をしたいのかとか、本気でやりたいのかどうかすら分からないような子が多い気がするんですけど、ドイツ人は自分の考えや意見を持っているので自己主張ができるんですよ。
比べて、日本人は「空気を読む」「忖度をする」といった文化がありますけど、向こうでは言わなきゃ伝わらないのが当たり前なので、人の意見や考えを聞いて自分の考えや意思を伝えるということが幼少期からの教育で身に付いていて、そこが一番の大きな違いだと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
仰るとおり国民性や民族性の違いは教育の違いからきているのかもしれませんね。
高校を卒業されてからはどうされたのでしょうか。
帰国後は大学でサッカーを続けたかったんですけど、自分が行きたかった大学に合格ができず、当時Jリーグが発足していたので、とあるJクラブの練習に参加させてもらったりもしたんですけど、それもうまくいかず…。
ただ、スポーツに携わる仕事はしたかったので、浪人はせずにスポーツ業界のマネージメントやスポーツトレーナーなどの勉強ができる専門学校に通いながら、社会人リーグに所属しているチームでサッカーを続けていました。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
サッカーを含めてスポーツがほんとうに好きなんですね。
指導者になられたのはいつからですか?
社会人リーグでプレーしながら、自分の出身の少年団でお手伝いを始めたんですけど、それとほぼ同時期に川口市の幼稚園のサッカー教室でアルバイトも始めたので、そこからになります。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
まずは、幼稚園・小学年代の指導がスタートなんですね。
アビリスタさんに関わるようになった経緯をお伺いしてもいいですか?
僕が小学生のときに所属していた少年団と、もう一つ交流の深かった少年団と、あとは先ほどの幼稚園のサッカー教室の3つが1つになってリベルタというチームをいろいろな方々の協力を得ながら2002年に立ち上げたんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
アビリスタではなくてですか?
はい。
スタートは「リベルタ」という名前でした。
ただ当時、リベルタサッカースクールという公園なんかで全国展開しているスクールがあったんですけど、そこがちょうど同じようなタイミングで川口市にも参入してきて、そこと間違えられて苦情の問い合わせが入るようになったんで、2006年に「アビリスタ」にチーム名を変更しました。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
アビリスタというチーム名に由来はありますか?
当時のスタッフでミーティングをして色々な意見を出し合って、『賢くてうまい選手を育てたい』ということで、最終的にスペイン語で、アビル『巧みな』とリスタ『賢い』という意味の単語を合わせ、アビリスタというチーム名にしました。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
2つの意味が込められている造語なんですね。
はい。
もう他のチームとチーム名が被りたくなかったので造語にしたんですけど、その後ミニ四駆で有名なタミヤさんが「アビリスタ」というミニ四駆を発売して…。
当時、スタッフのあいだでは「まねされた!」って、ザワつきました(笑)
今村吉孝監督
今村吉孝監督

指導者として心掛けていること

小倉
小倉
指導者として心掛けていることを教えていただいてもよろしいでしょうか?
子供たちを型にはめようとすると、『このポジションはこういうふうに動きなさい』っていう指導になると思うんですけど、そうすると、プレーの幅も広がらないし、そもそもサッカーがつまらなくなっちゃうと思うので、ベースとして自主的にプレーできるような技術と個人戦術を身に付けさせるということを心掛けています。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
サッカーが嫌いになってしまっては、元も子もないですもんね。
ちなみに、チーム戦術に関してはいかがですか?
中学生年代になると戦術も重要になってくるので、なんでも自主性に任せるっていう訳にはいかないので、最低限のプレーモデルを設けて、原理原則はしっかり伝えて、あとは選手同士がお互いに感じあったり話し合ったりして、プレーさせるようにしています。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なんでも自主性に任せている訳ではないとのことですけど、それでも子供たち一人ひとりを尊重されて、一人の大人として扱われているように感じますが、何かきっかけはあったのでしょうか?
自分が小学生年代を見ていたときに、Jリーグのジュニアユースやそれぞれタウンクラブに進んでいる子供たちが、中学・高校でももちろん活躍はするんですけど、なんかこう物足りないというか、プロになる子ってどんな子かなって考えたときに、自主性や自立性、主体性のある子だよなって思ったんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
そこまで大化けする子が出てこなかったんですね?
そうですね。
トップダウンで指導すれば、ある程度うまくなって試合にも勝てるようにはなるんですけど、受け身で教えてもらって結果が出ても、はたして価値はあるんだろうか?とも思うようになってきて…。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
それから自主性や主体性を重視されるようになったんですね?
そうですね。
そういうのもあって、自主性や主体性を重視したボトムアップ型のチーム作りに着手しました。
ボトムアップのチームにおいて大切なことって、子供たちに自分で『プロになる』とか『海外に挑戦する』といった夢や目標を持ってもらって、サッカーに取り組んでもらうことなんですね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
自然性が大切なんですね。
ボトムアップを取り入れた数年は、元気が良くて負けず嫌いで勝気な子が多かったので、、勝ちたいという気持ちがチームをまとめるのか、練習でも試合でも子供たちだけでミーティングをして戦術的なことまで話し合っていろいろと決めることができていたので、中学年代でもこのやり方で大丈夫だと思っていたんですよ。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
でも、それが違ったんですか?
そうです。
ここ最近ちょっとつまずいてたんです…。
と言うのも、集まった子供たちの性格や子供同士の関係性とか、いろいろな要素があるんですけど、必ずしもボトムアップで子供たちの自主性に任せることが、すべての学年やチームに効果的ではないということが分かってきたんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
今こうして聞くとたしかに!って思いますけど、最初にうまくいっていた分盲点ですね。
そうなんです。
それなので、『子供たちが夢や希望を持って』それに向かって自発的に動いてもらいたいというのは変わらないんですけど、集まった子供たちの関係性によっては、エネルギーを持った中心的な子が、自分たちで決められるのを良いことに、いかにラクをするかといった方向に流れてしまうこともあるので、そういった子供たちだけではうまくやれないときは、もう少しこちらからのコミュニケーション量を増やして、チームフィロソフィーやクラブが大切にしている目的、目標を伝えて、クラブとしての規律や風土を創るといった部分はしっかりと指導をして、その集団やチームに合わせたボトムアップとトップダウンの割合を微調整するように最近では心掛けています。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

勝利至上主義に関して

小倉
小倉
最近勝利至上主義に関してもいろいろと言われていますけど、この件に関してはどう思われますか?
大人も子供も勝ちにこだわらないと、そこに成長というのが乗ってこないと思うので、勝利にはこだわりますけど、ただ『手段を選ばずに何が何でも勝つ』というようなことは目指してないです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
ここでも勝利と育成の按分が大切なんですね。
はい。
『ダブル・ゴール』というアメリカ発祥の言葉があって、競技力の向上を目指しながら、スポーツを通して人間力の向上も目指しましょうっていう考え方があるんですけど、すごくいい考えだなと思って、いま目指している『トップボトムアップ』と組み合わせて、うちのフィロソフィーにしようって他のスタッフとも話してるところです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

レギュラーとサブに関して

小倉
小倉
レギュラーとサブ組を分けることに関してもいろいろな意見が飛び交っていますけど、その点に関してはどう思われますか?
ここもまさに変革期で、これまではボトムアップの考え方を取り入れて、サッカーのレベルでレギュラーとサブを分けるのではなくて、子供たちに、自分たちが勝つため・成長するために必要な事を考えて意見を出し合って、ルールを決めたり、試合のメンバーを選考をしてもらっていたんですよ。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
その点も子供たちに任せていたんですね。
もちろん試合に出るための選考のルールというのはあって、例えば挨拶とか取り組む姿勢とか、活動の準備片付けに協力できているとか、そういうことがちゃんとできている子を優先して、サッカーの実力はその次っていうルールにしてたんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
最低限のルールは設けていたんですね。
狙いとしては、サッカーで力のある子に『試合に出れなくなるのは嫌だから、サッカー以外のこともちゃんとやろう』と思ってもらうのが狙いだったんですけど、子供たちに決めさせると、準備や挨拶はきちんとしているのに身体能力とかサッカー的に落ちる子が選ばれなくなって、その辺はちゃんとできてないけど、力があるから試合に出てしまう子が出てきたりして、チーム内に不穏な空気感が漂うようになってしまったんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど…。
サッカーのうまい子って物理的ではなく、いろいろな意味で声が大きいですもんね。
こちらの伝え方に問題もあったとは思うんですけど、ここでもやっぱり子供たちに関与する・しないの按配が大切だよねっていう話になって、いまはメンバー選考の基準が「取り組む姿勢」とか言葉として曖昧だったところを明確にして、最低限守るべきルールを書面にして選手一人ひとりに配布したり、子供たちに自分たちの中から首脳陣を5人選んでもらって、首脳陣+指導者でメンバーを決めています。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
たしかに折衷案というか、按配としては良さそうですね。

中学3年間で伸びる子の特徴

小倉
小倉
中学3年間で伸びる子に共通点って何かありますか?
負けず嫌いで、且つちゃんと聞く耳も持っている子だと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
どちらかだけではなく、両方持っていることが大切なんですね。
はい。
負けず嫌いなんだけど他人の意見を受け付けないっていう子は、最終的にはほぼ消えちゃいますね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
そういう子って多そうですよね。
負けず嫌いと人の意見を聞くっていうのは、相反するというか。
そうなんですけど、やっぱり変われる子じゃないと難しいですよ。
ただ自分自身の軸もないとだめなんですけど、一度は他人の意見を聞いてみて、その上で取捨選択できる子は確実に伸びると思います。
でも、そういった子供たちは小学年代ですでに高いレベルにあるので、Jのジュニアユースに進むことが多くて、タウンクラブに来る子供たちは、伸びるためのマインドセットを持ち合わせていないことがほとんどなので、最近ではメンタルコーチングなどの勉強もして、現場でその子一人ひとりに合ったコミュニケーションを取るように心掛けているんですけど、難しさを感じているので、もっともっと勉強しないとなって思っています。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

チーム選びに関して

小倉
小倉
いま埼玉県内だけでもジュニアユースのクラブチームって90チーム程度ありますけど、どういった観点で選んだら良いと思いますか。
まずはそのチームにどういう哲学があるのかをきちんと調べて自分に合う・合わないを見極めてほしいなと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
サッカーのレベルに関してはどう思いますか?
やっぱり自分の身の丈に合ったチームのほうがいいのでしょうか?
そこは難しいところですけど、子供自身がチャレンジしたいという思いがあるのであれば、身の丈に合わないというか自分のレベルより高いチームにチャレンジすることは悪いことではないと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
仮にレギュラーになれない可能性が高くてもですか?
はい。
その子の夢とか想いが強ければ強いほど変化が出てきて伸びるので、逆に親がここは無理なんじゃないかと思って止めてしまうほうが問題があると思います。
仮に3年間レギュラーになれなかったとしても3年間頑張りきったという経験がその子の自信になるんだとすれば、チャレンジする分には全然構わないと思うんですけど、ただ、覚悟を持って頑張る意志がない子は、レギュラーになれないことを他責にする傾向にあるのでやめておいたほうがいいと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
結局は本人次第なんですね。
はい。
自分の教え子で、バルサに行った安部裕葵君と中高6年間一緒にプレーしていた選手がいるんですけど、話では安部裕葵君は中学も高校も始めからレギュラーではなかったようですからね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

セレクションで見るところ

小倉
小倉
このテーマも父兄の方々が気にされてるテーマなんですけど、正直セレクションではどこを見られていますか?
どれが1番というのはなくて、ボールコントロールであったり、体が大きい・小さいではなく、瞬発力とかスピードといったSAQの部分であったりとか、あとは、当日の話を聞く態度ですかね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
サッカー以外の部分も見られてるんですね。
はい。
うちはサッカーだけをすれば良いよ!っていうチームではないので、そういうところも見てますね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
でも、サッカーってチームスポーツですし、人間性の部分って大切ですよね。
はい。
なので、練習会でもセレクションでも給水の時に親がいろいろ世話を焼いてしまうことってあるんですけど、実はそういうところも若干見てます。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
そんなところまで見られているんですね(笑)
あと、熱心なお父さんがやりがちなんですけど、セレクションの時に子供を自分のところに呼んでアドバイスをしたり、叱責なんかをしていると、正直うちと合わないんじゃないかなと思って取らないこともあります。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
すごいわかる気がします。
ただ誤解しないでいただきたのは、私たちも親とは常にコミニケーションを取れるような関係性を築きたいんですよ。
基本的に子供と親がうまくやるのは難しい年代じゃないですか。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
はい、反抗期ですしね。
なのでうまく橋渡しをしたいなと考えていて、子供と家庭で問題が起きたり、子供同士で問題が起きれば、間に入って面談を実施するとか、一緒に子育てできるような環境が構築できたら最高ですよね。
こう考えるようになったのも、ここ最近でつまづいてしまった理由の一つでもあり、反省すべきところでもあるので、今では保護者の方々ともコミュニケーションをしっかり取るようにしたいなと考えています。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

印象に残っている教え子

小倉
小倉
今まで指導をされてきて印象に残ってる子はいますか?
2期生のキャプテンが、性格的にはすごく負けず嫌いで、周りの仲間にも『おいやるぞ!』みたいなことを言えて、それでいて、ユーモアもあって明るく引っ張れるタイプの子だったんですけど、レベル的にはちょっと厳しいんじゃないかなっていう流通経済大学柏高校に進学したんです。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
流経に進むなんて凄いですね。
ただ特待生とかではないですよ。
でも、その子がレギュラーを勝ちとって、昨年のインターハイ予選や選手権予選でも試合に出てたんですよ。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
それは凄いですね。
間違いなく背伸びでチャレンジする環境に身を置いたんですけど、持ち前の明るさや気持ちの強さで先輩たちにも可愛がられて、しかも、コツコツ一生懸命頑張れる子だったので、流経のスタッフからも一目置かれる存在だったみたいで、自分でチャンスを掴み、ものにしていったんだと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
努力が報われたんですね。
はい。
それで、さっきの話に戻るんですけど、一概に身の丈にあったチームでやるのが良い訳でもないのかなと思いました。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
たしかにそうですね。
でも、どうすればそういう性格の子に育つんでしょうか?
もともと持っているパーソナリティーの部分もあるとは思うんですけど、基本的には家庭環境と両親のマインドセットですね。
他には学校や友達関係、サッカーとすべての環境でその子の人格が形成されていくので、サッカーだけだとその子を作る何割かの部分だとは思うんですけど、その少ない何割かでも何かしらプラスの影響は与えたいですよね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
先ほどの人間力の向上を目指す『ダブル・ゴール』ですね。
はい。
仮にサッカー選手になったとしても性格や素行が悪くて1年で戦力外になる選手とか、プロになったことに満足しちゃって自分の身体のケアもできずに、すぐに戦力外になっちゃう選手もいるじゃないですか?
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
才能はあったのに消えてしまうタイプですね。
はい。
サッカー選手として成功しようと思ったら絶対に内面的なものを磨かないとダメだと思いますし、仮にサッカー選手になれなかったしても、いろんな分野で活躍できる可能性が広がると思うので、内面というのはすごく大切なことだと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

好きなサッカー選手や指導者

小倉
小倉
話の趣旨が変わってしまうんですけど、選手っていますか?
自分はもう圧倒的にジダンが好きですね。
今後、ジダンのようなタイプの選手が出てくるのかっていうのはちょっと危惧していて…。
スペインサッカーのようにきちっとオーガナイズされていないとチームとして成熟しないっていうのはわかるんですけど、ストリート的なサッカーもなくならないでほしいんですよね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
なるほど。
このままでは個が消えてしまうと。
はい。
うまく混在することで、いい選手が誕生すると思うんですけど、今は自由に遊びでサッカーができる公園とか路地がなくなっていてストリート的な環境がないので難しいですね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督
小倉
小倉
指導者ではどうですか?
指導者ではペップとクロップですね!
勝つためにシステマチックで、それぞれにタスクを与えて、それを遂行させるペップのスタイルも良いと思いますし、情熱的でモチベーターとして選手の力を引き出すクロップみたいのも好きなので、いつか両者のいい所取りをして、自分独自のものを確立したいと思います。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

今後の目標

小倉
小倉
最後に今後の目標をお伺いしてもよろしいですか?
ゆくゆくはプロになれる子を輩出したいなと思いますし、プロになれなかったとしても、自分の道を自分で決めてしっかりと歩んでいける自立した子供たちを多く輩出していきたいですね。
それで、風の噂で『最近、〇〇は△△の分野で頑張ってるらしいよ』なんて、聞こえてきたら最高ですよね。
今村吉孝監督
今村吉孝監督

失敗しない中学年代のクラブチーム選びとセレクションではここを見る

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